OUR PASTOR -MUBCに心から仕えてくださっている横田栄牧師とヘーゼルさんご夫妻。ヘーゼルさんは英国スコットランドの出身で、栄師とは国際結婚です。国籍や人種を問わず誰でも親しめて近づきやすいこのお二人をご紹介します。-
Interview -横田栄牧師インタビュー-
-どうして牧師になったんですか?

もともと牧師になるつもりは全くなかったんです。クリスチャンの家庭で育ちましたが、いったんは神さまも教会も抜きで、自分の力だけで生きようとしたこともあります。高校卒業後には、就職して東京で暮らし、毎晩遊ぶといった生活をしてみたんですね。でもだんだんと空しさや孤独がこみあげて きて、やっぱり神さまを信じて神さまと生きようと決心し直しました。その後、神さまに仕える仕事って素晴らしいと思うようになって、牧師になることにはまだ抵抗感があったので(笑)宣教師になろうとしていたんですが、やはり牧師へと導かれたんです。

-意外な経歴などはありますか?

船乗りでした(笑)。とは言っても漁師ではなく、クリスチャンたちの国際的なボランティア団体の、ドゥロス号という名前の船に乗っていたんです。 訳すと「奴隷船」なんですが(笑)、もちろん「喜んで仕えるしもべたちの船」というニュアンスです。30カ国以上から来ている人達と2年間いっ しょに生活して20カ国以上に行きました。操舵したり、マストの上に登ったりもしましたよ。


-日曜日以外はどんなことをしていますか?

平日にはいくつかのお家で@グループという集まりをしています。そこで皆さんと会って美味しいものを食べたりしながら聖書を読んでお話ししています。それから、教会として地域に役立つ働きを始めようという「地の塩・世の光プロジェクト」というビジョンがあって、その一歩として、わたし自身も内装業と清掃業で仕えられるようになるために、2012年の3月から親方につき修行をはじめ、現在は地元で仕事を受け始めています。

-普段の生活で心がけていることはありますか?

楽しく生きることですかね。なるべく楽しく生活しようと思っています。教会のこと、仕事や家庭のことなど、取り組まなければならないことはいろいろあるのですが、何でも楽しくやっていくということです。


ヘーゼルさんインタビュー
-牧師の奥さんであることで楽しいこと、大変なことは?

楽しいことはたくさんありますが、中でも色々な人 に会えることが一番ですね。普通の生活をしていたなら会えないだろうなっていう感じの、自分とは住む世界の違う人にも会えるのが楽しいです。

-栄先生との出会いのきっかけは?

船で知り合いました。さっき話していたデュロス号です。私も4年近く乗っていたんです。良い夫の候補を探しに行きました(笑)。航海の途中で鹿児島に寄ることになり、先に鹿児島に住んで準備の仕事をする機会がありました。その頃は私が船のボスで、通訳が栄さんでした。でも私は日本語がわからないので何も出来ず、彼に頼りきりでした。そんなふうに4人で住んで仕事をしているうちに、好きになってしまいました。今は栄さんがボスです(笑)。

-栄先生の第一印象は?

へ : 筋肉マン!いつも運動していて強そうで、素敵な人でした。それから若くて物静かで、ポテンシャルがある感じ。だからと言って最初から特別な愛情を感じたというわけではなかったんです。でも一緒に船で過ごす中で、朝でも夜でも彼は私の話をいろいろ聴いてくれました。それがとても印象的で・・・。今ふりかえると、私の英語はぜんぜんわからなかったんじゃないかと思うけど(笑)。
栄 : だから結婚できたのかな(笑)。お互い良い方に誤解して(笑)。


-栄先生はよく話を聞く方なんですね。今も夫婦で話す機会は多いのですか?

今は努力して作る感じ(笑)。私たちの間では、彼は相変わらず聴き役になることが多いです。他の人との間では、聴くのも話すのもすごく上手だと思う。だから子どもからおじいちゃんまで何歳の人でも良い関係を作れるんです。

-好きな言葉はありますか?

パッと出てこないですが、好きじゃない言葉はすぐに思いつきますね。「しょうがない」という言葉です。 変わる事も、何かを変える事も全く出来ないような気持ちになります。希望とかやる気とかがなくなっちゃいますね。

-好きな日本食はありますか?

おもち、あんこ、まんじゅう・・・あんこが入っていれば何でもOK!


Profile

横田 栄 (よこた さかえ)

埼玉県飯能市生まれ。福音船ドゥロス号(オペレーション・モービライゼーション)に乗船し世界20カ国以上を訪問しながら宣教とボランティア活動に従事。1997年に妻ヘーゼルさんと結婚。2002年から3年間イギリス、ハートフォードシャー州にあるオールネーションズクリスチャンカレッジ(神学校)にて学び、卒業後英国ケンブリッジにおける日本人伝道の働き、在欧日本人宣教会の短期協力宣教師として2年間奉仕。2008年4月より南浦和バプテスト教会で牧師を務める。